研究課題/領域番号 |
25660122
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
坂本 正弘 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (40303870)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | チュウゴクザサ / 開花 / FT遺伝子 / 組換えタンパク質 |
研究実績の概要 |
昨年度に引き続きGFPタンパク質の生産のためのコンストラクトをおこなった。大腸菌発現用ベクターであるpGEX-2を使用したが大腸菌で発現生産させたのちの精製段階でトロンビンによる切断が不調であったため,このベクターによる生産を断念した。モデル導入遺伝子としてのGFPとは別に,本来の目的であるチュウゴクザサのFT遺伝子をpGEX-2TからpGEX-6P-1にベクターを変更し,タグを切断する酵素を変更してタンパク質の精製を試みた。 ベクターの変更によりFTタンパク質の生産・精製が可能となり,大腸菌を800mLの培養液中で培養し,タンパク質の発現を誘導したところ,タンパク質の生産が確認でき,回収後PreScission配列を認識する酵素(Turbo3C Protease)によってタグを切断・精製したのち約0.3mgのFTタンパク質が精製できた。現在,植物体に導入するためのFTタンパク質を大量生産中であり,生産・精製終了後順次植物体にタンパク質の導入を検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
GFPタンパク質の生産はベクターを変更すればFT遺伝子の場合と同様に可能となると考えている。しかしながら,本来の目的であるFTタンパク質の生産・精製が可能となったことから当初の計画通りFTタンパク質の大量生産と植物体への導入法の検討に移行する予定であるため。
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今後の研究の推進方策 |
FTタンパク質の生産・精製が可能となったが,大腸菌におけるタンパク質の生産量がまだ低めであると認識している。今後は大腸菌の培養条件などの検討による生産量の向上と植物体への導入法の検討が必要である。FTタンパク質単体ではなく,キャリアとなるようなタンパク質あるいは多糖などの条件検討をおこなう予定である。
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