バイオマスに含まれるフェルラ酸を原料にし、電解重合によりバイオポリマーを創製することを目的とした。電解液(メタノール/ジクロロメタン(1/4)混合溶媒、電解支持として0.2M過塩素酸リチウム添加)、電極(白金)、電界条件(定電流)などを最適化することにより、薄膜を作成することに成功した。電子顕微鏡観察から、この薄膜は5μm程度の厚さであり、幾層にも重なって形成された層状構造を持つことがわかった。この薄膜はカルボキシル基やリチウム塩を含むことから、この薄膜は導電性を示し、アクチュエーターなどに用いることが可能と思われる。
|