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2013 年度 実施状況報告書

ヤマトシジミへの木粉給餌と軟体部の増加

研究課題

研究課題/領域番号 25660141
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関秋田県立大学

研究代表者

中村 昇  秋田県立大学, 付置研究所, 教授 (30180384)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードシジミ / 木粉 / 食料としての可能性
研究概要

ヤマトシジミを青森県十三湖の漁協から購入した。春先は産卵のため体力が低下しているとのことで、秋季に、成長を見るために、小さめのものを購入した。数は数えていないが、200匹ほどと思われる。スギ材を水とともにボールミルにより数十μmに粉砕し、ヤマトシジミに給餌した。また、木材には窒素がほとんどないため、稲藁を木材と同様にボールミルで粉砕したものを木粉に混ぜたものも使用した。さらに、二枚貝用の飼料として市販されているM-1も使用した。入水管から入れ、出水管から出しているかどうかを観察するために、ガラスの水槽で各10匹ほど飼育した。
水槽以外で飼育するヤマトシジミは、出来るだけ独立性を高めるため、浄化装置処理水を直接小分水槽に給水しするフローとし、小分水槽を入れた200L水槽の飼育水を給水し、排水も同じ200L水槽にし、200L水槽の飼育水を浄化装置で常時浄化するシステムとした。飼育水は、市販の人工海水塩およびイオン交換水を用いて約5psu(1psu=0.1%)に調整したものを用いた。1週間に一度、飼育水を交換し、浄化に勤めた。
木粉を給餌後、ヤマトシジミを観察し、出水管より木粉を出しているところを観察することができた。また、出水管より出したものを顕微鏡で観察し、糞であることを確認した。これより、ヤマトシジミは木粉を身体の中に入れ、糞として出していることが確実であることが分った。しかし、木粉が栄養になっているかどうかは分らない。まずは、ヤマトシジミを水槽に慣らすことが必要であり、これは達成できたと考えられる。
栄養としているかどうかは、次年度に明らかにする予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

まず、ヤマトシジミが木粉を身体の中に入れるかどうかを、観察により明らかにすることが第一番目の目標であり、このことは実際に観察できたこと、また、出水管より出しているのが糞であることを確かめているので、当初の目標は達成できたと考える。
また、実際に木粉を栄養としているかどうかを、ヤマトシジミの殻表面に番号を記すことにより個体識別をし、実験開始前に個体湿重量(g)を電子天秤で0.01gの精度で測定し、殻長、殻高、殻幅をノギスで0.01mmの精度で測定することによって、確かめる予定であったが、研究実績の概要で書いたが、春先にはヤマトシジミが弱ってしまうことから、秋季に購入したため、飼育水槽に慣らすのが精一杯で、個体重量や大きさを測定することができなかった。

今後の研究の推進方策

飼育手法は確立できたと考えられるので、ヤマトシジミの殻表面に番号を記すことにより個体識別をし、実験開始前に個体湿重量(g)を電子天秤で0.01gの精度で測定し、殻長、殻高、殻幅をノギスで0.01mmの精度で測定することによって、栄養としているかどうかを確かめる。また、実験終了時に、50℃で2日以上乾燥させることにより、軟体部乾燥重量を求め、最終的には、ヤマトシジミの安定同位体比質量分析を行なうことにより、その値が、陸起源有機物に近ければ、餌として分解していることを確かめる。

次年度の研究費の使用計画

当初、春先にヤマトシジミを購入する予定であったが、シジミの専門家より、春先は産卵のため体力が低下しており、秋季の方がいいというアドバイスをいただいたため、ヤマトシジミの購入が秋季となってしまった。そのため、飼育の補助をしてもらうアルバイトを雇う機関が短くなってしまい、使用額が異なってしまった。
生き物は、専門に観察する人が必要であり、2014年4月から2015年2月まで、フルに嘱託で人を雇い、ヤマトシジミの観察を行なってもらう予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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