ヤマトシジミは、セルロースの摂餌・分解・同化という森林におけるシロアリに相当するような「分解者」の役割を有していることが明らかにされている。また、ミミズもセルラーゼを持っていることが知られている。そこで、木材を粉体にし、ヤマトシジミおよびミミズが餌として利用できないかを目的とした。 ヤマトシジミの糞を観察したところ、消化管を通って肛門よりでてきたと判断することができた。一方、シマミミズの糞の化学分析結果を行なったところ、与えた餌の木粉よりも、糞の方がホロセルロース量が少なく、リグニン量が多いことがわかった。つまり、シマミミズも木粉のセルロースを食していると考えられる。
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