ヒメマス生殖細胞を移植したニジマスは雌雄ともに少なくとも2年にわたり配偶子を生産しつ続けることが明らかとなった。これらのニジマス親魚の雌雄が生産したヒメマス卵と精子を人工授精した結果、次世代に通常のヒメマスを生産することが可能であった。また、これらの孵化時期はヒメマスのものと同一であり、ニジマスの孵化時期より有意に遅いものであった。さらにDNA解析の結果、これらの次世代個体は完全なヒメマスであることが証明された。以上の実験により、ニジマス宿主は一回繁殖型のヒメマスの正常な配偶子を複数回にわたり生産可能であることが明らかとなった。
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