熱帯アジアのタイ、インドネシア、ベトナムの篤農・実践家を訪ね、水田・畑地・ホームガーデンでの、家畜糞やバイオ炭を用いた土づくりの適正技術と実践課題を学んだ。また、カンボジアにおいてバイオ炭を用いた圃場およびポット栽培試験を行った。もみ殻や雑草など身近な有機資材からつくったバイオ炭は、肥料投入を減らしかつ土壌改良効果が期待できることを確認した。その施用は「土づくり」適正技術として周辺農家へ普及可能と考えられた。以上の事例から、持続的生産に向けて、作物残渣などの利用可能なバイオマス、限られた水資源の有効利用、適切な病虫獣害対策といった課題にも取り組む必要があることが示唆された。
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