• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

ため池底泥中のCsの直接計測技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25660195
研究機関独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構

研究代表者

吉永 育生  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究所・水利工学研究領域, 主任研究員 (50414420)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード放射性セシウム / ガンマ線 / GNSS / リアルタイム / 底質
研究実績の概要

ため池底質中の放射性Csから放出されるガンマ線を現場で効率的に計測できるシステムを開発した。市販のサーベイメータを使って底質表層のガンマ線を計測し、開発したソフトによって、サーベイメータから出力されるcsvファイルと、GNSS受信機から出力される緯度経度データを照合し、移動の軌跡とガンマ線の計測結果をリアルタイムで描画する。本システムにより、短時間で底質表層のガンマ線を計測でき、水域内におけるガンマ線の面的な分布傾向やホットスポットを効率的に把握することができる。含水比などの底質の性状が類似する同一水域内では、得られたガンマ線の値から、底質表層に含まれる放射性Cs濃度(Bq/kg)の値を概略予測できる。
開発したシステムの特徴は以下のとおり。1.サーベイメータの周辺は空気であるためガンマ線が遮蔽されにくく、効率的な計測が可能である。2.直径20cmの範囲を計測対象とするため、局所的な放射性Csの分布の偏りに影響を受けにくい。3.開発したソフトは、過去のデータを重ねて表示でき、一連の計測結果をkmlファイルに出力できる。4.含水比などの底質の性状が類似している同一水域内では、底質表層で得られたガンマ線の値から、底質に含まれる放射性Cs濃度(Bq/kg)の値を概略予測できる。福島県内のため池において、開発したシステムを使った計測を実施した。1時間でおおよそ30箇所の計測が可能であった。また、水深4mにおける底質の計測が可能であった。得られた成果について、特許を出願すると共に、学会にて発表した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 水域底質におけるガンマ線の直接計測装置とその適用例2014

    • 著者名/発表者名
      吉永育生
    • 学会等名
      平成26年度農業農村工学会東北支部第57回研究発表会
    • 発表場所
      宮城県仙台市
    • 年月日
      2014-10-30 – 2014-10-30

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi