研究成果の概要 |
2つの新しい遺伝子導入法のうち、前核間細胞質マイクロインジェクション法(IPCM;2個の前核の間の狭い細胞質に遺伝子を注入する方法であり、致命的な核引きの無い利点がある)は良好な結果が出た。300 kbのBAC DNAを4段階の濃度(2、5、7.5、10 ng/uL)に調整し、総計1,914個のマウス受精卵でIPCMを試した。レポーター遺伝子発現胚盤胞の総処理卵数に対する比率は2と5 ng/uL群も比較的良好であったが、それらよりも7.5 と10 ng/uL群は有意に高いばかりでなく、それぞれ35.8%と39.9%と高い値を示し、IPCMは高い遺伝子改変効率が期待できる有用な導入法と結論した。
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