キイロショウジョウバエ、チカイエカ、ヒラタコクヌストモドキ、イチゴハムシに対する短波長可視光(青色光)の殺虫効果をLEDを用いて調べた結果、卵~成虫まで様々な成育段階の様々な昆虫種に効果があることが明らかになった。効果的な波長や有効光強度は種により異なることも明らかになった。ショウジョウバエにおいては、変態により効果的波長が変化することもわかった。ショウジョウバエ囲蛹殻の光透過スペクトルを調べた結果、光透過率に波長特異性はみられなかったことから、波長特異的な殺虫効果は虫体内部の光吸収特性によるものと考えられた。また、殺虫効果を得るには光強度と照射時間の両方が一定以上必要であることもわかった。
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