申請者らは、胚期の光センサー分子の同定と、光センサー遺伝子の発現制御に関わる温度センサーの活性化シグナル分子の探索を行なった。その結果、次世代の休眠化に必要とされる光の感受性時期、期間、光波長、照度を明らかにした。また、カイコのゲノム中に存在するオプシン遺伝子や関連遺伝子をクローニングし、胚期のおける発現動態解析を行ない、発現時期と発現細胞を同定した。さらに、BmTRPA1 のノックダウンにより発現量が変化する遺伝子群を同定した。それらに加えて、休眠誘導への関与が推測された遺伝子に関してゲノム編集技術である TALEN によりノックアウト系統を作出し、休眠誘導への影響を調査した。
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