クスノキ巨樹を対象とした地上からの3次元計測を行った。2年分のデータを用い、クスノキ個体を主幹部、大枝部、葉群にわけ、幹、枝を円錐台としてモデル化でき、推定した葉量をもとに個体全体の重量分布を求めることができた。このデータを用いて現在設置されている支柱への応力を求め、強風時の風圧による回転モーメントを推定し、強風時での安定性を確認できた。直達日射計、全天日射計、3次元計測データを用いて、クスノキ群落下での直達日射量の透過率を推定できたが、葉量を精度良く推定することはできず、葉群内部の枝のモデル化、葉の傾斜角、日射計のセンサー部面積などの再検討が必要であることが確認された。
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