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2015 年度 実績報告書

二重蛍光標識セラミドの合成とそれを用いる動的細胞内スフィンゴ脂質代謝の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 25670003
研究機関千葉大学

研究代表者

西田 篤司  千葉大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (80130029)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード脂質代謝 / セラミド / 蛍光標識 / 分子プローブ / ゴルジマーカー / がん / アポトーシス
研究実績の概要

1)生体膜の構成成分であるスフィンゴ脂質はその一部が分解することでわずかに生産されるセラミド、スフィンゴシン、スフィンゴシン1-リン酸(S1P)などの代謝産物が,細胞死、増殖、分化などを制御するシグナリング分子として機能することから注目されている。我々は主鎖もしくは側鎖,更に主鎖・側鎖の両方に二重蛍光を導入したセラミド誘導体を開発し、細胞内の特定部位(器官)におけるセラミド代謝を動的かつ網羅的に測定し、がんなどの疾病に深く関わるセラミド代謝の生理的意義の解明を行うことを目的として研究を行ってきた。平成27年度は赤色蛍光団を主鎖に有するセラミドの開発、および主鎖に赤色蛍光団、側鎖に緑色蛍光団を有する二重結合標識セラミドの開発に成功しそれらの細胞内への取り込み効率を観測した。その結果、赤色蛍光団を有するセラミド誘導体は細胞内に取り込まれゴルジを染色することが判明した。
2)主鎖に赤色蛍光団、側鎖に緑色蛍光団を有するセラミド誘導体を合成し細胞内取り込みを観測した。本セラミドの細胞内取り込みは弱く、また発光特性も低かった。蛍光の分子内消光が原因と考えられる。
3)新たな持続性ゴルジマーカーの開発を目指し、1位アシル基、N-アシル基の置換基効果を調査した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Trafficking of Acetyl-C16-Ceramide-NBD with Long-Term Stability and No Cytotoxicity into the Golgi Complex2015

    • 著者名/発表者名
      T. Makiyama, H. Nakamura, N. Nagasaka, H. Yamashita, T. Honda, N. Yamaguchi, A. Nishida and T. Murayama
    • 雑誌名

      Traffic

      巻: 16 ページ: 476-492

    • DOI

      DOI: 10.1111/tra.12265

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 長時間安定的にゴルジ体を標識する新規蛍光標識セラミド誘導体2016

    • 著者名/発表者名
      中村浩之、牧山智彦、長坂伸夫、山下尚大、本田拓也、山口直人、西田篤司、村 山俊彦
    • 学会等名
      日本薬学会第136年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2016-03-26 – 2016-03-29
  • [学会発表] 新規赤色蛍光標識セラミドプローブの合成研究2016

    • 著者名/発表者名
      王 亜賓、楊井理信、橋本直宏、 中村浩之、村山俊彦、西田 篤司
    • 学会等名
      日本薬学会第136年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2016-03-26 – 2016-03-26

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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