研究課題
挑戦的萌芽研究
シトクロムP450(CYP)はヒト薬物代謝の中心的役割を演じる重要な酵素であるが、いくつかのアイソフォームがある上に基質特異性がきわめて低いため、CYPによる薬物代謝の理解がきわめて困難である。そこで本研究では、電気化学を利用したCYPの薬物代謝活性評価系の構築を目指した。表面を粗面化した金電極を2-メルカプトナフタレンでコーティングし、疎水性結合によりCYPを固定化後、ポリアクリルアミドゲルで物理的にCYPの脱離を抑えることによりCYPの還元波を観測することに成功した。また、電流値の変化を観測することにより薬物の結合親和性を評価することができた。
医歯薬学