創薬や診断分野で注目されるキラルアミノ酸一斉分析法について、高性能化の鍵となる「高理論段かつ微小内径の高性能マイクロキラルカラム」開発を達成した。陰イオン交換モードを有する市販の20種以上のセレクターについて分離特性を解析し、新規セレクターとして3,5-ジニトロフェニル基とL-ロイシンを有する高性能カラムを開発した。合成条件及び充填条件等を精査した結果、内径1.5 mm、全長250 mmのカラムについて再現的作製に成功した。また、内径1.0 mmの高性能カラム作成も成功した。これらのカラムはタンパク質構成全アミノ酸に加えて様々な代謝関連アミノ酸の光学分割が可能であり、幅広い利用が期待される。
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