研究課題/領域番号 |
25670043
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 淳一 北海道大学, 薬学研究科(研究院), 特任教授 (90221241)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 病原性放線菌 / Nocardia sp. / ブラシリカルジンA / アミノ酸輸送体 / System L / 抗腫瘍剤 / 免疫抑制剤 |
研究概要 |
研究代表者がNocardia 属の病原性放線菌より単離、構造決定したブラシリカルジンAは、アミノ酸輸送体の一つであるSystem L(Type-1)に作用し、強い免疫抑制活性を示すことを明らかになっている。また、アミノ酸輸送体は抗腫瘍剤の分子標的としても注目されている。本研究では、ブラシリカルジンA をリード化合物とした構造活性相関ならびに天然物ライブラリーからの新たな阻害物質の探索を行い、System L(Type-1)を分子標的とする新しいタイプの抗腫瘍剤および免疫抑制剤の開発を目的としている。 本年度は、構造活性相関に用いるアナログ体の調整に必要なブラシリカルジンAを確保するため、ブラシリカルジンAを生産するNocardia属放線菌の培養抽出物の分離を行った。また、新たなSystem L(Type-1)阻害物質の発見を目的に、広範な生物資源を素材として新規生物活性物質の探索を行った。その結果、Agelas属の海綿より新規ブロモピロールイミダゾールアルカロイドのナゲラミドU-Zを、Halichondria属の海綿より新規セスキテルペンのハリコナジンM-Qを、Hyrtios属の海綿より新規インドールアルカロイドのヒルチモミンD-Kを、Plakortis属の海綿より新規脂肪酸誘導体のマンザメノンOを、Isodon属の植物より新規ジテルペンのヒキオコシンA-Iを、それぞれ単離、構造決定した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
構造活性相関に用いるアナログ体の調整に必要なブラシリカルジンAを確保した。また、広範な生物を素材として新たな生物活性物質の探索を行い、研究実績の概要に記載した化合物を含め、海綿動物から35個、陸棲植物から15個の新規化合物を単離、構造決定することに成功した。
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今後の研究の推進方策 |
天然物ライブラリーについてSystem L阻害活性を評価する。ブラシリカルジンAおよび新たに見い出した活性物質のアナログを作製し構造活性相関を検討する。また、ブラシリカルジンAの異種株発現について検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
ほぼ予定通りに使用したが、当初の予定額と支出額に若干の差がでた。 ほぼ予定通り使用する。
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