クロシンをヒスタミンH1受容体、ドーパミンD2受容体或いはアデノシンA1受容体遺伝子欠損マウスに投与して、その作用を比較したところ、H1受容体欠損マウスではクロシン睡眠誘発効果がほとんど消失した。クロシンのヒスタミンH1受容体結合能およびヒスタミン遊離に及ぼす効果を調べたところ、H1受容体結合能およびヒスタミン遊離抑制作用がないことが判明した。従って、クロシンは間接的にヒスタミンの覚醒調節機能を抑制することによって睡眠を誘発していることが強く示唆された。 クロシン糖付加物は、クロシンに比べて高い化学的安定性と光安定性を有することが判明した。
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