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2014 年度 実績報告書

一細胞レベルでのヒト胆汁排泄能力の定量的見積りによる医薬品の動態・毒性解析

研究課題

研究課題/領域番号 25670071
研究機関東京大学

研究代表者

前田 和哉  東京大学, 薬学研究科(研究院), 講師 (00345258)

研究分担者 升島 努  独立行政法人理化学研究所, 生命システム研究センター, チームリーダー (10136054)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードsandwich培養 / LC-MS/MS / 胆汁排泄 / HepaRG細胞
研究実績の概要

本研究では、共同研究者の升島らが開発した細胞レベルの微小空間から採取した微量サンプル中の化合物をLC-MS/MSにて定量する実験系を用いて、sandwich培養肝細胞における細胞質および胆管腔内の薬物濃度を測定することによって、1細胞レベルでの化合物の胆汁排泄クリアランスを定量化することを目標とした。前年度、胆管腔内の薬物の定量を試みたが、sandwich肝細胞培養系において肝細胞を挟むために重層しているコラーゲンや的リゲルなどのゲル層をプローブが突破するのが困難であったことから、肝細胞においてゲル層の厚みを薄くすることを試みたが、ゲル層が薄くなると、肝細胞間に形成される胆管腔の形成効率が低下することが分かり、本戦略は断念せざるを得なかった。一方で、比較的肝細胞の性質を維持しており、ゲル無しでもある程度の効率で胆管腔を形成するHepaRG細胞を用いて、ロスバスタチンやタウロコール酸などの胆管腔への排出を従来法で測定したところ、肝細胞よりは若干クリアランスが小さいものの、十分胆汁排泄トランスポーターの能力を反映した排出が観察されたことから、今後、HepaRG細胞を用いることで、当初の目的が達成可能となることが確認された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] 薬物動態の予測におけるヒト組織活用の意義2014

    • 著者名/発表者名
      前田和哉
    • 学会等名
      第4回レギュラトリーサイエンス学会学術大会
    • 発表場所
      東京都千代田区
    • 年月日
      2014-09-04 – 2014-09-05
    • 招待講演
  • [学会発表] Demonstration and Prediction of Clinical Importance of Drug Transporters as Determinants of Hepatic Clearance of Anionic Drugs2014

    • 著者名/発表者名
      前田和哉
    • 学会等名
      5th Asia Pasific ISSX meeting
    • 発表場所
      Tianjin, China
    • 年月日
      2014-05-10 – 2014-05-12
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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