本研究において、colon26腫瘍移植モデルマウスを対象に、がん組織中において鉄代謝機構に日周リズムが認められた。また、TfR1(Transferrin Receptor 1)を介して、細胞内の鉄量を調節しているIRP2(Iron Regulatory Protein 2)の発現量には、鉄量と相関する日周リズムが認められた。さらに、IRP2による転写後調節により発現量が安定化される、TfR1の発現量にも同様の日周リズムが認められ、TfR1発現の日周リズムにIRP2による安定化が重要であることが明らかとなった。
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