CyNはモルフォゲンやFGFなどの効率のよい細胞間シグナル伝達に働いている細胞突起である.本研究では,CyNがFGFだけでなく,他のさまざまな増殖因子,TGF-βファミリー蛋白質,サイトカイン,GPCRリガンド,およびShhによっても,RhoDを介して形成されることを明らかにした.これらのシグナル分子のうち,少なくともBMP4については,FGFと同様にRhoDを活性化してCyNを形成した.このRhoDの活性化はSmadシグナリングではなく,non-Smadシグナリングを介していると考えられる.さらにCyNの形成にはdynaminのGTPase活性が必要であることが示された.
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