我々が温度を感じ取るメカニズムを明らかにすることを目的に、末梢感覚神経に発現し温度を感知するTRPチャネルファミリーを対象に、分子の構造と機能の解析を行った。卵母細胞を用いた機能解析を行い、野生型および変異体TRPチャネルに対して温度に依存した活性の測定を行った。温度感知に重要な働きを持つドメインとして知られる、TRPV1とTRPM8の細胞内コイルドコイルドメインおよびTRPA1のアンキリンドメインの蛋白質の発現・精製を大腸菌を用いて行った。TRPM2およびTRPM3のコイルドコイルドメインの、高解像度の結晶構造を解析することに成功した。各種TRPコイルドコイルドメインの熱安定性を解析した。
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