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2014 年度 実績報告書

生物時計の分子メカニズムにおける受容体キナーゼの役割解明

研究課題

研究課題/領域番号 25670120
研究機関九州大学

研究代表者

仲矢 道雄  九州大学, 薬学研究科(研究院), 准教授 (80464387)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードGRK
研究実績の概要

私達の睡眠・覚醒のように、約一日の周期をもつ生物リズムは概日リズムと呼ばれ、体内に存在する概日時計によって支配されている。この概日時計は、恒常条件下においても約24時間の周期で自律的に時を刻むと共に、光などの環境因子によって周期を補正することができる。概日時計の生成は、PERIOD(PER)やCRYPTOCHROME(CRY)など、種々の時計タンパク質によるNegative feedback loopによって制御されている。時計蛋白質のリン酸化は、この制御において、その蛋白質の核内移行や分解などに関して重要な役割を果たしているが、依然として不明な点は多い。GRKは、アゴニストが結合して活性化した種々のGPCRのC末端部をリン酸化するキナーゼである。リン酸化された受容体はβアレスチンと結合し、脱感作へと導かれる。現在、哺乳類においてGRKファミリー分子は7種、βアレスチンは2種存在する。GRKは長い間、GPCRをリン酸化するキナーゼとしてのみ知られてきた。しかし、最近になってGRKがGPCR以外のタンパク質をリン酸化することが報告され、脱感作以外の機能も有する事が明らかとなりつつある。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 生体内で死んだ細胞の除去を促進する新たな分子の同定2015

    • 著者名/発表者名
      仲矢道雄、黒瀬等
    • 雑誌名

      日本薬理学会雑誌

      巻: 145 ページ: 14-20

    • DOI

      10.1254/fpj.145.14.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Multiple functions of G protein-coupled receptor kinases.2014

    • 著者名/発表者名
      Kenji Watari, Michio Nakaya, & Hitoshi Kurose.
    • 雑誌名

      J. Mol. Signal.

      巻: 9 ページ: 1-9

    • DOI

      10.1186/1750-2187-9-1.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 心筋梗塞時におけるロイコトリエンB4受容体の役割解明2015

    • 著者名/発表者名
      仲矢道雄、黒瀬等
    • 学会等名
      日本薬理学会, 第88年会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2015-03-19
    • 招待講演
  • [図書] 日本応用酵素協会誌2014

    • 著者名/発表者名
      渡健治、大場悠生、仲矢道雄
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      日本応用酵素協会
  • [図書] 薬事日報2014

    • 著者名/発表者名
      仲矢道雄
    • 総ページ数
      1
    • 出版者
      薬事日報社
  • [図書] 分子消化器病2014

    • 著者名/発表者名
      仲矢道雄
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      先端医学社
  • [備考] 九州大学大学院薬学研究院薬効安全性学分野

    • URL

      http://chudoku.phar.kyushu-u.ac.jp/

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公開日: 2016-06-01  

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