研究課題/領域番号 |
25670142
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
古川 貴久 大阪大学, たんぱく質研究所, 教授 (50260609)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | Obif / 骨芽細胞 / 骨芽細胞分化誘導能 / Obif受容体 / 骨粗鬆症 |
研究概要 |
本研究提案では、マウス発生過程の骨芽細胞に強い発現を示す、1回膜貫通膜蛋白質であるObifの受容体蛋白質の同定を試みている。Obifノックアウトマウスは野生型マウスと比較して有意な骨量減少を認めたことから、Obif受容体の同定は、骨粗鬆症に対する有望な新規治療薬の開発につながる重要なステップである。 昨年度において申請者は、Obif受容体の1次スクリーニングとして、マウス前骨芽細胞株MC3T3-E1細胞の分化誘導細胞より経時的にRNAを抽出し、アフィメトリクスおよびアジレント社製のマイクロアレイによる網羅的遺伝子解析を実施した。アノテーション解析によりObifと同様な発現パターンを示す膜蛋白質からObif受容体候補遺伝子の選定を行った。今後、いくつかの発生段階のマウス胚でのin situハイブリダイゼーション法によりObifと空間的・時間的に相似を示す遺伝子を選定する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度は、マイクロアレイ解析を複数回実施し、Obif受容体候補遺伝子のアノテーション解析を行った。1年目の成果としては順調に進んでいると考えている。
|
今後の研究の推進方策 |
昨年度は、Obif受容体探索をマイクロアレイ法で実施した。本年度は、Obif-FLAG融合蛋白質を用いた免疫沈降法およびアフィニティー精製を実施し、LC-MS法によるプロテオミクス解析からObif候補蛋白質の選定を行う予定である。マイクロアレイ法およびプロテオミクス法の解析結果を総合的に勘案して、Obif候補蛋白質の最終選定を行う予定である。ついでこれらの候補蛋白質の骨芽細胞分化誘導能およびObifとの機能解析からObif受容体蛋白質を同定する予定である。
|