研究課題
c-Mycタンパク質は、パートナー因子であるMaxタンパク質と複合体を形成し、細胞増殖関連遺伝子の発現を向上させる転写因子として機能する。事実、c-Mycタンパク質は、Max非存在下では転写因子として機能することができない。但し、私たちは平成25年度までに、Maxホモ欠失ES細胞がアポトーシスのフェノタイプを呈する原因が、Max遺伝子発現の消失に伴って出現する遊離c-Mycタンパク質にあること、かつ、その遊離c-Mycタンパク質によるアポトーシスを惹起する機能がNanog遺伝子の強制発現によりキャンセルされることを証明してきた。平成26年度においては、マウス線維芽細胞という正常細胞においてもc-Mycタンパク質を過剰発現させた場合、アポトーシスが惹起され、かつ同時にNanog遺伝子を強制発現させることにより、ある程度アポトーシスの程度を緩和できることを明らかにした。なお、私たちは、遊離c-Mycタンパク質によって引き起こされるDNA複製ストレスが同タンパク質によるアポトーシス誘導の分子基盤の少なくとも一部を反映しているという証拠も得ることができた。
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