マススペクトロメトリーによりChREBPが核膜孔複合体の一つであるNup53と結合することを見出した。培養肝細胞を用いた共沈実験でもChREBPとNup53との結合を確認した。また、ChREBPが他の核膜孔構成タンパク質であるNup62とNup153とも結合することを明らかとした。培養肝細胞にNup62をトランスフェクションにて過剰発現させると、ChREBPのO-グリコシレーションが増加し、それに伴ってユビキン化が減少した。さらにアデノウイルスでFoxO1を過剰発現させるとNup62の発現量が用量依存性に低下し、逆にSiRNAを用いてFoxO1をノックダウンするとNup62の発現量が増加した。
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