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2014 年度 実施状況報告書

新しい概念に基づく遺伝子操作マウス創出基盤の確立

研究課題

研究課題/領域番号 25670176
研究機関九州大学

研究代表者

米満 吉和  九州大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40315065)

研究分担者 原田 結  九州大学, 薬学研究科(研究院), 助教 (00608507)
齊藤 智  九州大学, 薬学研究科(研究院), 研究員 (50634193) [辞退]
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード遺伝子操作マウス / センダイウイルスベクター / 疾患モデル
研究実績の概要

本年度は、これまでに進めてきたrSeVベクターを用いたES細胞への遺伝子導入技術及びその多能性維持についての検討に加え、疾患モデルの開発に関わる基礎検討を進めた。
1). ts-rSeV/dF(温度感受性変異挿入+F遺伝子欠損型ベクター)、rSeV/dFdMdHN(ウイルス膜タンパク構成遺伝子全てを欠損するベクター)、ts-rSeV/dFneo他(薬剤耐性遺伝子を持つベクター)を用い、遺伝子操作マウス構築技術の最適化を進めた。
2). アルツハイマー病モデルマウスについて、既存のAPPマウスでは神経細胞へのアミロイド沈着までに6ヶ月以上を要することを鑑み、この期間が短縮可能なモデルの作成について検討を行った。
3). 新たな動脈硬化モデルマウスとして、siRNAによりsystemicにApoE遺伝子をノックダウンすることで、既存モデルとの差異が生じるかの基礎検討を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

個体発生に最も適していると考えられるrSeV/dFdMdHN(ウイルス膜タンパク構成遺伝子全てを欠損するベクター)の製造法の最適化が順調に進んでいること。また、疾患モデルとして既存のApoEマウスの動脈硬化巣形成に関する新たな知見を得たこと。

今後の研究の推進方策

3年目は、特に動物疾患モデルの作成と解析を主とする。本遺伝子操作マウスは「全身で外来遺伝子を高発現する」ことを特徴としており、特定のタンパクの過剰発現に起因する疾患のモデルが最も適していると考えられる。
1). アルツハイマー病モデルマウスの構築:
Aβアミロイドの沈着により発症する「アルツハイマー病モデルマウス」の構築及びその病態解析を目標とする。既報のAPPマウスは明確に神経細胞へのアミロイド沈着が認められるまでにおよそ半年以上を要することが知られているが、本技術によって少なくともその期間を3ヶ月以内にまで短縮することを目指す。
2). 新しい動脈硬化モデルマウスの構築:
siRNAを高発現させることにより、systemicにLDLR或いはApoE遺伝子をノックダウンすることにより、新しい動脈硬化モデルマウスを構築する。このモデルと既存のApoEKOマウスの動脈硬化巣の形態学的・組織学的な違いについて、精査する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 九州大学大学院薬学研究院 革新的バイオ医薬創成学講座

    • URL

      http://lits-tr.org

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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