これまで、センダイウイルスの組換え系(rSeV)の研究を進め、この世界初のベクターによる臨床研究を実施してきた。また、最近の基盤技術研究の結果、少なくともいくつかの分化誘導系では、rSeVの感染そのものは細胞分化へ影響しないことが明らかとなった。更に、rSeV感染ES細胞より、臓器発生に異常な表現系を示すことなく、個体が発生することが明らかとなった。しかしながら、生後数時間で全個体が死亡した。結果、RNAヘリカーゼのノックダウンでは長期生存を認められず、RNAヘリカーゼ以外の何らかの要因が長期生存に関連していると考えられた。
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