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2014 年度 実施状況報告書

HNF-1βによる卵巣明細胞腺癌の早期血清診断法確立と新規分子標的薬開発への展開

研究課題

研究課題/領域番号 25670179
研究機関北里大学

研究代表者

梶田 咲美乃  北里大学, 医学部, 講師 (60194734)

研究分担者 三枝 信  北里大学, 医学部, 教授 (00265711)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード卵巣明細胞癌 / HNF-1β / アポトーシス
研究実績の概要

本年度は、子宮内膜症性嚢胞内に発生した卵巣明細胞腺癌(以下、OCCA)におけるHNF-1βの機能を、アポトーシス・細胞増殖制御という観点から分子・細胞レベルで解析した。卵巣明細胞癌由来のTOV-21G細胞の内因性HNF-1βをsiRNAでノックダウン後、CDDP処理を行った。コントロールに比べてアポトーシス誘導の増加が認められた。一方、内因性HNF-1β発現のない子宮内膜癌由来のHec251細胞で、恒常的外因性HNF-1β過剰発現細胞を作製し、アドリアマイシン処理を行った。コントロールに比べ、アポトーシス誘導が減少した。上記2つの実験系で、いずれもbcl-2/bax発現変化を認めた。以上から、HNF-1βはミトコンドリア依存性アポトーシス系の制御に関与することが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

卵巣明細胞癌におけるHNF-1βの機能解析に、予想以上に時間を費やした。外因性HNF-1βを過剰発現する子宮内膜癌細胞の樹立が難しかった。また、内因性HNF-1βを効率的にノックダウンするsiRNAの選定に多くの時間を要した。

今後の研究の推進方策

今後は、実験ペースを上げて、最終段階の血清エクソームを用いたHNF-1β測定による卵巣子宮内膜症性嚢胞における明細胞癌合併の早期診断法の確立を目指す。

次年度使用額が生じた理由

前項で述べたように、一部の実験が難航したため当初の研究計画に比べて研究進行・達成が遅れた。本年度中に行うべき実験の一部が出来なかったため次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

研究をスピードアップして、本年度行う予定であった実験を次年度に予定されている計画と合わせて行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 卵巣明細胞腺癌におけるHNF-1β/NF-κB系の機能解析2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木エリ奈、梶田咲美乃、三枝 信
    • 学会等名
      第103回日本病理学会総会
    • 発表場所
      広島国際会議場他(広島県広島市)
    • 年月日
      2014-04-24 – 2014-04-26

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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