肺腺癌におけるEML4ーALK転座は、恒常的な発現のあるEML4のプロモーターによって転座したALKキナーゼが発現する。このためALK転座があれば5'末と3'末の転写物の間に乖離が生じ、この差を定量RT-PCRで検出することですクリーニンが可能となる。臨床検体で解析した結果、明瞭に区別することができた。他の転座型変異であるROS1、RETについては正常組織での発現が観察されたが、うまくcut-off値を設けることによって検出することができた。更にこれらの結果を免疫染色も応用しようとし、ROS1の免疫染色によるスクリーニング法確立し、報告した。
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