研究課題/領域番号 |
25670185
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
笠原 正典 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30241318)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 免疫学 / プロテアソーム |
研究概要 |
プロテアソームは細胞内タンパク質分解を担う主要なプロテアーゼである。最近まで、構成型プロテアソーム(多くの組織で構成的に発現され、さまざまな生命現象を制御する)と免疫プロテアソーム(免疫応答に際して誘導され、主要組織適合遺伝子複合体(MHC)クラスI分子による抗原提示を促進する)の2種が知られていたが、2007年に第3のプロテアソームが発見された。胸腺プロテアソームと命名されたこの新種のプロテアソームはCD8+ T細胞の分化、とくに同細胞の正の選択に重要な役割を果たしている。β5tサブユニットをノックアウトしたマウスではCD8+ T細胞の分化が障害され、末梢CD8+ T細胞数が激減する。このことから、原因不明のCD8+ T細胞減少を呈する者の中に、β5tサブユニットに変異を有する者がいるのではないかと考え、北海道大学小児科に通院中の患者を検索した。その結果、β5tサブユニットに変異を同定するに至り、現在解析を進めているところである。免疫プロテアソーム遺伝子の疾患への関与についても検討している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
症例数を増やすのが困難である。
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今後の研究の推進方策 |
胸腺プロテアソーム遺伝子に加えて、免疫プロテアソーム遺伝子の疾患への関与についても検討していく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究が予定より遅れて進行しているため、物品費が計画より低く抑えられた。 平成26年度に物品費として使用する予定である。
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