研究課題
本研究は、原因遺伝子が明らかとなっている動物のがんをモデルとし、腫瘍細胞のリプログラミングの状態を調べ、さらにそれと原因遺伝子変異や他の異常との関連を調べ、「がん細胞のリセット(初期化)=良性化・矯正(リハビリテーション)」のシステムの確立を目指すものである。具体的には、Knudsonの2ヒットが適用される遺伝性腎発がんモデルであるEker (Tsc2) 変異ラットの腫瘍と胎生致死となるホモ変異体胎仔より誘導多能性幹細胞様の細胞群を樹立し、リプログラミングの様子を野生型と比較した。さらに、腫瘍細胞を正常細胞のようにリプログラムするために必要な、原因遺伝子以外のエピジェネティックな要因を特定するための、実験系を確立した。興味あることに、上皮系の腫瘍様部分が変異型に観察された。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)
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