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2013 年度 実施状況報告書

DNA折り紙を応用した新しい抗ウイルス薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25670217
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東京農工大学

研究代表者

水谷 哲也  東京農工大学, 農学部, 教授 (70281681)

研究分担者 池袋 一典  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70251494)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードアプタマー / DNA折り紙 / ウイルス
研究概要

本研究ではアプタマーとDNA折り紙の両方をウイルスに対してデザインし、作成する必要がある。アプタマーは蛋白質に特異的に結合する短い核酸であるが、アプタマーを選択するためには膨大な時間を費やさなければならない。現在、養豚界で最も問題となっている豚繁殖・呼吸器症候群(Porcine Respiratory Reproductive Syndrome Virus; PRRSV)では検出系の確立のために、すでに論文でアプタマーが報告されている(Analytical Chemistry 2013. 85, 66-74.)。そこで本研究では、この論文を参考にして4量体のアプタマーを作成した。
すなわち、76merのアプタマーの5'末端をビオチン標識し、さらに3'末端にTを10個連結したもの(合計86mer)を作成した。Tを10個連結した理由は、多量体間の間隔を余裕をもって確保するためである。次に、アビジンはラグビーボールのような形をしており縦横に2つずつ並んでいるので、中心の窪みにビオチンが4つ結合できることを利用して、86merのビオチン標識されたアプタマーを4つ結合させた。
このように本研究で作成したアプタマー4量体は、アビジン―ビオチン結合体を利用することにより、アプタマーの欠点である小さい分子量を克服できると考えられる。また、ひとつより4つのアプタマーの方が結合力が増すことは容易に予想されるので、PRRSVの感染阻害効果が期待できる。現在、感染実験に向けて準備中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ウイルスの入手に時間がかかり、感染実験が遅れているため。ウイルス入手後は遅れを取り戻せると考えられる。

今後の研究の推進方策

PRRSVの感染阻止実験で効果が得られると、4量体以上のアプタマーを作成し、これにDNA折り紙を組み合わせることが可能になる。2年目は、DNA折り紙の設計、作成、感染実験もおこなう予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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