研究成果の概要 |
本課題ではナイーブT細胞の分化機構の解析を目的とした。マウスのナイーブCD4T細胞にLy6ChighとLy6Clowとの2種の細胞が存在すること、これらは活性化後の機能が異なり、Ly6Clow細胞の分化に転写因子Bcl6が必要であることを見出した。胸腺CD4T細胞は、IFNa,IFNg刺激でLy6Cの発現誘導が引き起こされるが、Bcl6欠損CD4T細胞ではより低濃度でLy6Cの発現が誘導された。 本研究からナイーブCD4T細胞は複数の細胞が存在し、Bcl6はIFNa,IFNgの感受性を調整することで、ナイーブCD4T細胞の分化に関与していることが示唆された。
|