3型自然リンパ球(ILC3)は転写因子RORγt依存的に分化成熟し、粘膜組織バリア機能の維持に重要な役割を果たす。本研究では、T細胞とILC3の分化段階において発現するマーカー遺伝子の時間的差異を利用し、ILC3特異的に欠損可能なマウスの作成を行った。CRISPR/Cas9によるDNA2重鎖切断後の相同組換えを利用し、RORγt遺伝子1st Met以下へloxP配列で挟まれたDTR遺伝子を挿入したマウス個体を得た。本マウスの末梢血CD4陽性T細胞分画にDTR陽性細胞の発現を確認した。今後、Lck-Cre発現マウスとの交配により、ILC3のみにDTRを発現するマウス系統を樹立する。
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