加齢黄斑変性(AMD)は中途失明の原因疾患として重要な疾患である。現在滲出型AMDに対して血管内皮増殖因子(VEGF)をターゲットとした抗VEGF抗体の投与が一定の治療効果をあげている一方、新たな治療法もが待たれている。我々はHRH4受容体拮抗薬が脈絡膜新生血管(CNV)の発生に及ぼす影響を検討した。滲出型AMD患者から採取したCNVの組織切片を抗HRH4抗体で免疫染色したところ、HRH4の発現が確認された。Hrh4ノックアウトマウス・野生型マウスにHRH4受容体拮抗薬を投与した眼球では、laser誘発CNVが有意に減少していたことから、HRH4はAMDの新規治療ターゲットとなると考えられた。
|