本研究では、ハルミンが標的因子Xを介してLPS誘導性のIL-6産生を抑制していることを明らかにした。またハルミンがLPSによるエンドトキシンショックを抑制するはたらきがあることを発見した。 ハルミンはTreg細胞分化を促進するはたらきがあることを示していたが、この促進効果においてもハルミンの標的因子Xを介して行なわれていることを解明した。一方でハルミンはTh17細胞の分化を抑制する作用を有しているが、Th17細胞分化抑制においても標的因子Xを介していた。以上のことから免疫応答におけるハルミンの薬理作用は標的因子を介していることが証明された。
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