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2014 年度 実施状況報告書

女性医師の仕事への価値観の解明と相互理解を促すワークショッププログラム開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 25670244
研究機関名古屋大学

研究代表者

佐藤 元紀  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (40621636)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード女性医師 / 労働倫理 / 社会的役割 / ジェンダー
研究実績の概要

本研究は結婚・出産を通しての変化を含む女性医師の仕事への価値観と未婚女性医師と既婚女性医師の仕事への価値観をめぐるコミュニケーションを明らかにすることを目的としている。
この目的を達成するため平成25年度より開始した未婚女性医師10名、既婚女性医師15名の個別の半構造化インタビューによるデータ取得を終了した。インタビューを行う女性医師はPurposive sampling(重要な情報が得られると考えられる個人を意識的に選び出す方法)によって選抜した。面接は事前に予定していた手順に従い、面接の内容は全てICレコーダーに録音し、面接終了後直ちに文字化して逐語記録を作成している。面接調査の言語データから、仕事への価値観に関する要素と仕事への価値観をめぐるコミュニケーションについての要素をそれぞれGrounded theoryの手法を用いて分析し抽出した。
平成26年度において半構造化面接終了した計25名分のデータのすべての分析が終了し、また研究協力者と共に分析内容についてのTriangulationも終了した。現在個別のデータ分析結果を統合しているところであるが、未婚女性医師・既婚女性医師ともにそれぞれの中にある社会的役割の認識の強さが明らかとなってきている。
なお、本研究の経過報告として、第46回日本医学教育学会及び12th Asia Pacific Medical Education Conferenceにおいて未婚女性医師における女性医師の労働倫理の変化について研究協力者が発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

Purposive samplingによって選抜した研究参加者のインタビューを実施する日程調整が難しかったこと、またインタビューデータの収集を担当している研究協力者の大学院生の松井智子が妊娠したことに伴い移動等が困難な時期が生じたことから、未婚女性医師・既婚女性医師計25名のインタビュー終了が当初予定していた計画からは大幅に遅れたため。

今後の研究の推進方策

未婚女性医師・既婚女性医師の仕事への価値観の推移とその背景が明らかとなってきており、こちらについては論文として発表予定である。
また、初年度の研究計画に予定していた自己評価ツールの開発については、上記に記載した理由により本研究の達成度が大幅に遅れているため行わない方針に変更し、現時点で医師と既婚女性医師の間には相互理解の必要性が浮き彫りになったことから、今後は仕事への価値観の相互理解を促すワークショッププログラムの開発を進める予定である。

次年度使用額が生じた理由

国際学会にて発表を予定していた研究協力者1名が妊娠のため参加できなくなったため。

次年度使用額の使用計画

女性医師の仕事への価値観の解明と相互理解を促すワークショッププログラムの開発を行う。また、国際学会にて研究発表を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] How do Japanese unmarried female physicians value their work and private life?2015

    • 著者名/発表者名
      松井智子、加藤容子、錦織宏
    • 学会等名
      Asia Pacific Medical Education Conference
    • 発表場所
      シンガポール(シンガポール共和国)
    • 年月日
      2015-02-04 – 2015-02-08
  • [学会発表] 女性医師の労働倫理の変化~女性医師は何にとらわれているのか~Clarification of work ethic for female physician2014

    • 著者名/発表者名
      松井智子、加藤容子、錦織宏
    • 学会等名
      日本医学教育学会
    • 発表場所
      和歌山県立医科大学紀三井寺キャンパス(和歌山県和歌山市)
    • 年月日
      2014-07-18 – 2014-07-19

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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