研究課題
挑戦的萌芽研究
東日本大震災被災地と非被災地で処方薬の認識度調査を行い、いずれの地域でも慢性疾患で処方されている薬剤名の認知度が2割以下と低いことがわかった。お薬手帳の平素からの所持率は被災地で極めて高かったが、被災後の病院・薬局での患者指導・教育が奏功しているためと考えられた。被災地での調査は医療系学部学生とともに実施したが、学生への防災・減災教育効果は1つの大きな成果であった。一方、平素から異なる組織間の医療従事者同士の顔の見える連携が災害対策と考え、多職種・多医療機関の医療従事者の参加する二次救命講習会(ICLS)の効果を調べた。こうしたICLSは、減災にも寄与することが期待できる結果であった。
医学・医療教育学