研究課題/領域番号 |
25670249
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研究機関 | 尚美学園大学 |
研究代表者 |
五十子 敬子 尚美学園大学, 総合政策学部, 教授 (50327136)
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研究分担者 |
伊藤 友弥 東京都立小児総合医療センター(臨床研究部), その他部局等, その他 (30626651)
矢作 恒雄 作新学院大学, 経営学部, 教授 (50158044)
村岡 真知子(神尾真知子) 日本大学, 法学部, 教授 (80219881)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 大災害 / 救助活動 / 医療システム / トリアージ / 医療マネジメント / 医療資源 / 労働法 / 生命倫理 |
研究実績の概要 |
大災害にみまわれ、混乱の極みにある現場では、数少ない医療専門家達が膨大な数の被災者達の救護にあたるざるを得ない。本研究の目的は、大災害における被災地域の医療体制の迅速かつ効果的な再構築方法の提言にある。 阪神大震災以後、災害初動期においては、トリアージ(選別)の導入が検討され、福地山線脱線事故の際に実施された。医療を受ける機会がない黒タッグ者の選別は、一部の救助及び医療従事者の心理状態を悪化させた、と報告されている。本研究班は、災害初動期におけるトリアージについても検討し、2014年12月1日の第20回日本臨床死生学会大会でのシンポジウム「大災害時及びその後の医療システムに関する提言 ―医療資源の再配分・労働法・生命倫理・黒ラベル決定は正義かー」を開催した。迅速性を必要とする初動活動、その後の中期的、長期的視座からの医療体制について報告しパネルディスカッションを行った。その内容は、『臨床死生学』第20号に掲載予定である。 また、2015年3月28日には、五十子が関西法政治研究会にて「災害救助初動期の医療活動とトリアージ」について医事法、生命倫理の視座から報告した。『法政治研究』第2号に掲載予定である。 本研究班は、下記の方々にご意見を頂戴した。 伊勢秀雄(石巻市立病院院長)、大久保久美子(宮城県保健福祉部医療整備課専門監)、小倉健一郎(元石巻市雄勝診療所長)、奥山眞紀子(国立成育医療研究センター副院長)、有賀徹(昭和大学病院長)、富田博樹(日本赤十字社事業局長)、西島秀一(日本赤十字社事業局救護・福祉部長)、橋爪慶人(東大阪徳洲会病院院長)、尾立貴志(森山リハビリテーションクリニック院長)、山本健(岩手県立大学准教授)、十良澤福志(岩手県保健福祉部医療政策室主任主査)、小原亜希子(岩手県保健福祉部医療政策室主任)、川上幹夫(岩手県立釜石病院院長)
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