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2013 年度 実施状況報告書

外国人模擬患者を全国医学部の面接技能教育に活用する方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25670250
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関東京医科大学

研究代表者

芦田 ルリ  東京医科大学, 医学部, 講師 (10573199)

研究分担者 倉本 クリスティーン  浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20510126)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード外国人模擬患者 / 英語医療面接 / 患者:医師コミュニケーション / 異文化理解 / 外国人模擬患者養成・普及
研究概要

2013年度には外国人模擬患者を活用した医療面接を東京医科大学・東京大学医学部、秋田大学医学部の他、新たに浜松医科大学、徳島大学医学部、慶応義塾大学医学部で行った。授業の一環としての実習以外に、海外留学の決まっている5年生の課外授業として、診察をも僅かに取り入れる実習も行った。
国内の学会2つと海外の学会で外国人模擬患者活用の教育効果を発表。外国人模擬患者の導入をよびかける。
平成26年3月2日~8日 ボストンのマサチューセッツ総合病院大学院、マサチューセッツ大学等訪問。アメリカでのOSCEはじめ、模擬患者を活用した教育と模擬患者の養成・運営方を研究。外国人模擬患者の活用はボランティアとして始めたが、広く普及させ継続可能なシステムを構築するには謝金の支払い、トレーニング参加の規定などを定める必要があると認識する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

医学教育・英語教育に従事している教育者や学会を通して、外国人模擬患者を活用した医療面接の導入を働きかけているが、興味を持つ大学は多いものの実行するには至っていない大学が多い。
全国医学部における英語での医療面接教育の現状調査に関しては、各大学が国際認証に対応したカリキュラム改変を行っている最中ということもあり(東京医科大学も26年度から新カリキュラム開始)、平成26年度に行うこととした。
外国人模擬患者の数は少しずつ増えてきているが、更に増やしていかなければならない。外国人模擬患者の会の設立に向けて、入会条件・入会規則等を検討しているが、実際に運営し、ホームページ等を管理してくれる人材が未だ見つかっていない。

今後の研究の推進方策

5月にはworkshopを行い、外国人模擬患者を既に活用している大学の例を示しながら、参加者の各大学で実際に導入できる方法を検討する。7月には2つの国内学会で発表およびシンポジウムを行う。また、全国医学部における英語での医療面接教育の現状調査を行うことにより、全国的に外国人模擬患者活用の可能性を周知させる。
外国人模擬患者の数を増やすため、広く募集をする。何年も継続的に日本に滞在する模擬患者の養成が理想だが、それに制限すると増えていかないので、少なくと1年以上は滞在する者として募集する。医学生の教育に関わるという点においては一般公募ではなく、まずは教育者や知人の口伝えを通して様々な団体に働きかける。

次年度の研究費の使用計画

2013年3月2日~8日に模擬患者を活用した教育の研究にボストンへ行った際の旅費計算が2014年度に持ち越された。
外国人模擬患者を医療面接実習に活用することに興味を持つ大学はあるが、現実的に導入を考える大学はまだ少ない。そのため、模擬患者と共に地方の大学に赴くことができなかった。また、秋田大学や徳島大学のように、実際に導入した大学は各大学で旅費等の費用負担をしてくれた。
アンケート調査を2014年度にしたための研究補助費、および定期的に外国人模擬患者の会運営補助をしてくれる人材がまだ見つからないための人件費等が持ち越された。
5月に行うワークショップ、7月のシンポジウム、全国医学部への医療面接実習に関するアンケート調査を通して、さらに広く外国人模擬患者活用の有用性と可能性の周知を図り、直接交渉もしながら、実際に地方の大学に赴き、実習経験をしてもらう。
アンケート調査の実施・結果分析、およびホームページの作成と管理を行う。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] The Checklist Mentality2014

    • 著者名/発表者名
      Graham T McMahon, Ruri Ashida
    • 雑誌名

      Hektoen International-A Journal of Medical Humanities

      巻: Volume 6, Issue 2 ページ: online

    • 査読あり
  • [学会発表] Providing Authentic Experiences to Develop Medical Interviewing Skills--Well-trained English-speaking simulated patients (SPs) available for all universities

    • 著者名/発表者名
      Ruri Ashida, Christine D Kuramoto
    • 学会等名
      Japan Society for Medical English Education
    • 発表場所
      東京ベイ舞浜ホテル会場
  • [学会発表] 外国人模擬患者の養成と活用―英語での医療面接実習の効果と普及

    • 著者名/発表者名
      芦田ルリ、 倉本クリスティーン、長谷川仁志
    • 学会等名
      日本医学教育学会
    • 発表場所
      千葉大学会場
  • [学会発表] English is not my first language--Training English-speaking SPs to develop English communication skills

    • 著者名/発表者名
      Ruri Ashida, Christine D Kuramoto
    • 学会等名
      The Association for Medical Education in Europe
    • 発表場所
      Prague Conference Centre
  • [学会発表] Medical interview with an English-speaking Simulated Patient-A real encounter

    • 著者名/発表者名
      Ruri Ashida, Christine D Kuramoto
    • 学会等名
      USMLE Step 2 CS Workshop
    • 発表場所
      徳島大学
    • 招待講演
  • [学会発表] Expanding the use of English-speaking Simulated Patients in Japan

    • 著者名/発表者名
      Ruri Ashida, Christine D Kuramoto
    • 学会等名
      SP Symposium
    • 発表場所
      MGH Institute of Health Professions, Boston
  • [学会発表] 英語と臨床の統合で国際力を培う――1年次からの外国人SPとの医療面接

    • 著者名/発表者名
      芦田 ルリ
    • 学会等名
      日本医学教育学会
    • 発表場所
      和歌山大学

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公開日: 2015-05-28  

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