「共感性が重要であるという認識度」を測定するための質問紙表(JSPE)日本語版を用いて本学の医学生、研修医、後期研修医、指導医の共感性を調査した。医学生については翌年、翌々年にも実施した。 その結果、米国で報告されたような臨床実習のある学年での共感性低下は認められず、3年間の合計では6年生のスコアが最も高く、参加型臨床実習が共感性を高めた可能性が示唆された。性差については3年間の合計で女性が有意に高値であった。 一方、単年度の調査ではあったが、指導医のスコアは決して高くはなく、「共感は決して重要ではない」というHidden Curriculumが存在している可能性が示唆された。
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