本研究はexcisionによって耐性化した抗ウイルス剤の感受性を回復させる化合物を見出し、逆転写酵素における生化学・薬理学・構造生物学の3分野へ波及・拡大を目指す一方で、出口を臨床応用に定めるものである。本研究期間でアッセイ系の構築、5000超のスクリーニングから、ヒットを見出し、現在リード化合物の生成・取得を試みている。一方でこれらの知見からケミカルバイオロジーツールとしてレトロトランスポゾン活性の阻害効果についても検討し、細胞分化の調整に用いることができることを明らかとし、他分野への応用を実証した。
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