機能細胞としてインスリン分泌活性を有するマウスインスリノーマMIN6を選択し、これに補助細胞として血管内皮細胞株MAECまたは線維芽細胞株NIH3T3を混合することで混合型細胞スフェロイドを作製した。蛍光標識を施した細胞を用いて混合型細胞スフェロイドを作製したところ、MIN6/MAECスフェロイドでは両細胞が比較的混在するのに対し、MIN6/NIH3T3スフェロイドではNIH3T3細胞がスフェロイドの中心に局在し、MIN6細胞がその周囲に位置することが示された。MIN細胞からのインスリン産生は、MIN6/MAECスフェロイドで最も高く、糖尿病モデルマウスへの投与でも優れた血糖降下作用を示した。
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