本申請において、サルコペニアに特異的なバイオマーカー(A蛋白とする)測定系として、高感度同時多項目測定(MUSTag)法を開発し、述べ2,000例以上の患者サンプルでの検定を行った。(1) 感度はR2≧0.95法で16 pg/mL、3×S.D.法で0.6 pg/mL、正常位被験者で約300 pg/ml以下であったが、患者対象被験者では500-4800 pg/mlの範囲で高値が認められた。これらの結果から対象患者の血中A蛋白量は、骨格筋量が多く同化作用が促進する環境では値が増加し、一方、代謝の亢進、炎症といった異化作用が促進する)環境では値が減少する可能性が強く示唆された。
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