血液中には臓器や組織と同様にmRNAやnon-coding RNAの膨大な発現情報があり、血液中のRNA診断の有用性が見いだされた。次世代の臨床検査は、第4世代シーケンサー等の遺伝子解析手法の飛躍的な進歩により、蛋白等による診断では行えない、疾病の初期の兆候を捉える高感度な血液RNA診断が可能となる。しかし血液RNA研究はバイオマーカー探索でもみられる様に局所・離散的であり、RNA採取や抽出法の正確性や品質には課題がある。 そこで、RNAの品質評価、 抽出効率の評価、ポリメラーゼ等酵素反応阻害の評価を通したRNAの妥当性評価法の検討を行った。また、臓器由来RNA評価モデルの構築を検討した。
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