細胞外マトリクスプロテオグリカンの1 つであるversican に着目し、細胞内情報伝達機構を介さずversicanを解して生じる新規の感作機構の存在を明らかにし、その末梢性感作における役割を解明することを目的としている。今年度は筋の末梢侵害受容器の酸による機械感受性の増大におけるversicanの関与を確実なものにするため、取り出し皮膚ー伏在神経標本から機械感受性C-線維受容器活動を記録し、コンドロイチン硫酸の濃度を変えて実験を行った。酸による機械感受性増大は、コンドロイチン硫酸の濃度依存的に抑制されたことより、versican が末梢でも働いていると考えられる。
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