研究成果の概要 |
マウス感覚神経にfull lengthのTRPA1 (TRPA1a)より30アミノ酸だけ小さいsplice variant (TRPA1b)が存在することを見いだした。神経細胞でTRPA1aとTRPA1bが結合することによって、細胞膜にTRPA1a/TRPA1b複合体量が増えることがわかった。TRPA1a, TRPA1bの共発現によってTRPA1電流の著しい増大が観察された。炎症性疼痛モデルマウス、神経障害性疼痛モデルマウスの後根神経節ではTRPA1b遺伝子の経時的増大が観察され、TRPA1活性も増大した。TRPA1bの増加によってTRPA1活性が増大して痛み増強につながっていると考えられた。
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