研究課題/領域番号 |
25670293
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
阿久根 徹 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 病院(併任研究所), 副院長 (60282662)
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研究分担者 |
村木 重之 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40401070)
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (60240355)
岡 敬之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (60401064)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 医療・福祉 |
研究実績の概要 |
栄養素については、佐々木らが開発した簡易型自記式食事歴法質問票であるBDHQ(brief-type self-administered diet history questionnaire)による調査を実施した2401名(男性866名(平均70.5歳)、女性1535名(平均69.2歳))について、ビタミンK平均摂取量は、男性384、女性334 microgramで、摂取量不足の者の割合は、男性2.6%、女性1.7%であった。性、年齢、体格指数を調整したロジスティック回帰分析により、食事ビタミンK摂取量と変形性腰椎症(Kellgren-Lawrence grade 2以上)との関連を検討したが、ビタミンK摂取量と変形性腰椎症との有意な関連は見られなかった。また同様に、腰痛の有無、過去1年間の転倒の有無、骨粗鬆症と食事ビタミンK摂取量との関連を検討したが、有意な関連は見られなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
住民コホート調査結果のデータベース化と分析作業を行うことができ、食事ビタミンK摂取量の一般住民における分布及び、食事摂取ビタミンKと運動器疾患や運動器障害との関連について解析を進めることができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、コホート調査による収集データを加えた縦断データによる解析を行う予定である。また血中ucOC濃度測定データをデータベース化して、構築したデータベースの解析作業を進めていくことにより、ビタミンK不足症に関する疫学的実態を解明し、運動器疾患や運動器障害及び要介護移行との関連について解析していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究は、ビタミンK不足症の運動器障害への影響を解明する住民コホート研究であるが、平成26年度は、データベース分析作業が研究の中心であったため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
本研究の研究期間は3年であり、平成27年度において、実施するコホート調査費用とサンプル解析費用等に研究費を使用する予定である。
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