加齢に伴う疾患の原因として、インスリン抵抗性や内皮機能不全が挙げられるが、これらを初期段階で検出する予防医学的バイオマーカーの開発は重要である。遺伝子発現制御機構であるマイクロRNA(miRNA)は、血液や尿中で小型脂質小胞(エクソソーム)に内包されており、予防医学的バイオマーカーとしての可能性を発展させている。 本研究では、エクソソーム内包miRNAの疾患発症予知マーカーとしての可能性について検討した。その結果、いくつかのmiRNAについて、報告されている機能と矛盾しない結果を得ることができ、今後鋭敏な予防医学的バイオマーカーになる可能性が示唆された。
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