研究課題/領域番号 |
25670302
|
研究種目 |
挑戦的萌芽研究
|
研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
大嶽 浩司 昭和大学, 医学部, 教授 (50338696)
|
研究分担者 |
小鷹 昌明 福島県立医科大学, 医学部, 准教授 (50322409)
石川 鎮清 自治医科大学, 医学部, 教授 (70306140)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 疫学研究 |
研究概要 |
福島県南相馬市を訪問し、南相馬市立総合病院の病院長、内科医師、在宅診療科医師をはじめとする医療スタッフに対して、本研究の研究意義、研究計画や南相馬市、住民への意義について説明をし、研究の進め方についての議論を行った。さらに、南相馬市立病院における住民の受診データを利用することの可否について、同意の取得方法について実施するにあたって運用面で生じるであろう問題点を議論した。 南相馬市の健康診断を担当する職員・保健師と面談を行い、本研究の研究意義、研究計画や南相馬市、住民への意義について議論を行った。その後、南相馬市が現在までに行ってきている住民健康診断と本研究を連携させて合同での実施の可否についての精査を行った。さらに合同で実施するのであれば、市長、議会、部課長のどのレベルでの合意形成が必要か、またその合意形成の方法についての議論を行い、課題の洗い出しを行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現地における避難住民に対する調査を行うことについての可否、また学術機関と市の行政が連携することについての意義、そして、実施方法について、ステークホルダーとの合意形成のプロセスが大きく遅れたことがまず原因として上げられる。さらに、日本の個人情報保護法が、疫学研究や健康情報の学術利用に対する配慮を欠いており、法的判断を誰が行うべきかが不明瞭であるため、最終的に誰の許可を得て研究をすすめるのかということの判断に時間がかかった。 要するに、本来はすぐに研究実施に入れる予定であったが、初年度は行政的な手続き論に終始し、実際の研究実施前に想定外に時間をとってしまった。
|
今後の研究の推進方策 |
研究の意義に関しての合意形成は行われているため、本年度は、早期に手続き論を脱し、住民に対するベースラインデータの収集を行う。また、現在までの遅れをとりもどすため、当初の予定の住民対象に行う個別調査だけでなく、南相馬市立総合病院の協力を仰ぎ、病院の受診データからの情報収集も追加で実施する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
もっとも費用がかかると想定された住民に対する個別調査の実施が遅れたため。 本来は初年度に行う予定であった住民に対する個別調査を、本年度に実施する。
|