食品添加物として一般的に用いられている、ナノ粒子サイズの酸化チタン(20nmおよび200nm)を添加した動物実験固形飼料を、B6C3F1雌マウスに50日間にわたって自由摂取させた。安楽死後、脾臓を摘出し単離浮遊脾細胞を調整し、基礎的な免疫応答を評価した。LPS刺激リンパ球幼若化応答において、優位差が認められなかったものの濃度依存的な抑制が認められた。ナノ粒子酸化チタンが食品添加物や薬剤カプセルなどに一般に持ちいらていることから、食の安全の観点からも消化管免疫などの局所免疫応答についてのさらなる検証が必要と考える。
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